人材・組織育成コンサルタント知念のブログ

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書籍「成果が出るチームをつくる方法」発刊のお知らせ

書籍「成果が出るチームをつくる方法」発刊のご案内

 

2022年5月27日金曜、つた書房より「成果が出せるチームをつくる方法」が出版される運びとなりました。
この本は今の時代に合った組織のありかたや
人材育成の方法に悩んだり模索している
経営者の方に向けて書きました。

内容をご紹介します。

チーム型組織に関する簡単な質問があります。
「はい」か「いいえ」で答えてくださいね。

□優秀なメンバーを集めたチームなら業績が上がると思う

□チームでの仕事は個人の仕事を上回る

□チームに必要なのはグイグイ引っ張る強いリーダーだ

 

もしこの質問に「はい」と答えたなら、それは大きな誤解です。
1つずつ見ていきましょう。
たとえば、野球は9人で1チームです。
チームのメンバー9人全員がイチローだったらどんなチームになると思いますか?

常勝軍団?世界最強?


答えはNOです。
イチローは確かに素晴らしい野球選手ですが、
9つの役割全てを果たすことはできないでしょう。
つまりチームのメンバーにはそれぞれの役割があり、
その役割を明確にすること、
役割を理解して実行できるメンバーで構成する必要があるのです。
(同じことを考える人が世の中にはいらっしゃって、ネット上でイチローの試合成績から分析したコメントがたくさんありました。最強チームはつくれないという意見が大多数のようです。)


次に、人は集まれば本当にチームワークを発揮し始めるのでしょうか?
これもNOです。
チームという「箱」をつくって、
箱の中に人を入れてみても1+1=2どころか、
マイナスの結果を生むことがあります。
どんなサイズのどんな機能の箱が必要なのか、
そしてその箱の中に何をどのくらい入れるのかを吟味して、
初めて理想的な化学反応が起きるのです。
成果を出すチームをつくるには
「適切なステップ」と「チームを維持するための工夫」
が欠かせないのです。

3つめの強いリーダーシップについても答えはNOです。
有事や大きな変化がある度に「強いリーダー待望論」が出ますが、
これは昭和のスタイルです。
今求められているのは変化に柔軟に対応し、
それぞれの強みを活かして自ら変化をつくっていくリーダーです。
リーダーも多様でよいのです。

更にリーダーシップのスタイルとリーダーの仕事は別物です。
成果を出すチームには
「みんなが率直に意見を言える環境(心理的安全性)」
「協働」
「試行」
「経験からの学習」
が必要です。

リーダーはこの4つに取り組み、
更にはメンバーたちを支援する言動が求められるのです。

 

この本では、強い人と組織をつくるために著者が実践し効果を出してきたノウハウを「成果が出せるチームづくり」としてご紹介します。
働き方が変わり、
リーダーが育ち、
社員が自ら考えて動くチームが生まれます。

さあ、一緒に令和の時代にあった人と組織の育成を始めましょう。

 

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