人材・組織育成コンサルタント知念のブログ

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今週の気づき「ギグ・エコノミー」「ギグ・ワーク」という言葉

今週もお疲れ様でした。

今週も気づきや学びが多すぎて、渋滞していますが、
気になった「ギグ・エコノミー」について。

まず「ギグ(GIG)」とは、英語でミュージシャンが集ってその場限りの演奏をすることをいいます。
その言葉の意味を借りて、
フリーランス個人事業主が単発・短期間の仕事を請け負う働き方を「ギグ・ワーク」、仕事をする人たちを「ギグ・ワーカー」と呼ぶようになりました。
「ギグ・エコノミー」とは非正規で自由な働き方をする人たちや
そこで生まれた労働市場のことを指します。

フリーランスと似ていますが、
特に「単発」「短期」「オンライン経由」のものをギグ・エコノミーと呼びます。※
またアルバイトやパートで仕事をする人もギグ・ワーカーに含まれることがあります。
※以前はインターネットが介在するものは「オンライン・ギグ・エコノミー」と呼んで区別していたようですが、今ではインターネットの利用は前提になっているようです。)

新しい言葉のようですが、既に私達の日常にギグ・ワーク、ギグ・ワーカーは出現しています。
たとえば、Uber EatsやAirbnbがまさにギグ・ワークを使って成長している好事例です。
ギグ・ワーカーに仕事を紹介することを前提として成り立っているともいえます。

ちなみにランサーズ株式会社の調査によると
日本のフリーランス人口は2020年のコロナが出た直後は一旦減少しますが、
2021年には約1577万人、経済規模は約23.8兆円となっています。
調査を始めた2015年と比較すると、フリーランス人口が約640万人、
経済規模は約9.2兆円増加しています。
今後副業に携わる人が増えると、
フリーランスもギグ・ワーカーの人口は増え、
市場規模も拡大していくでしょう。


働き手が増えるのですから、
この働き手を活用しようと考える企業も今後増加するはずです。
それは、新しいベンチャー的な企業かもしれないし、
既存の企業が人材不足を解消したり、
新しいビジネスモデルを構築するために取り入れるかもしれません。

ギグ・ワークのメリットとデメリットを企業と働き手の側面から見ておきたいと思います。

<企業側のメリット>
・人件費を低減できる
・採用活動の必要がない
・人材育成をする必要がない
・勘単に専門スキルを活用できる


<企業側のデメリット>
・ギグ・ワーカーを安定して確保することが難しい
・仕事の質にバラツキが出る
・人件費が市場の相場に影響されるため、コントロールが難しい


<働き手のメリット>
・ライフスタイルにあわせて仕事を選べる
・自らの専門スキルにあわせた仕事ができる


<働き手のデメリット>
・収入が不安定
・福利厚生がない
・社会的な信頼が弱い(ローンを組めないなど)
・専門スキル≠仕事獲得なので、自らをPRする必要がある

ギグ・ワーカー、フリーランス人口の増加に伴い、
法制度が整備されていくとは思いますが、まだもう少し時間がかかるでしょう。
働き手はその点を考慮することが必要です。
既にフリーランスとして仕事をしている筆者としては、
特に「専門スキル≠仕事獲得なので、自らをPRする必要がある」点をいかに克服するか、当面はそこに尽きると考えています。
以上、ギグ・エコノミーについての考察でした。


***以下は最近続けている1week diaryです***

月曜日 某大学で就活生に向けた講義。
毎年受講登録は多くても講義出席者が少なかったのに
今年は多数の参加。
しかも、なかなか熱心。

火曜日 同じく大学での講義。今日で終了。
例年になく質問や相談が多い。
質問内容も自分を客観的に見ていて、筋がいい。
後は筆記試験、がんばって!!
それから今の感じをキープして、これからも対策を続けてほしい。
離れていても応援しています。

水曜日 午前中は事務所で資料作成。
午後遅くから商工会議所の交流会へ。
時節柄少人数・短時間での開催。
夜はある勉強会関連の方々とオンライン交流会。
純粋にお酒やおいしいものの会話で楽しい時間を過ごしました。
勉強を通じて知り合いになれたことがうれしいです。

木曜日 クライアント企業様でミーティング。
対話を通じて、企業における人材教育とはどうあるべきなのかと
自問自答。
夜、体調急変で念のためかかりつけ病院へ。
ここのところの天候の急変に体がついていってないようなので、
時間かけて様子を見てくださいとのこと。一安心。

金曜日 午前は自宅で雑務。
午後からはワクチン3度目接種。
会場を仕切ってくださる皆様には感謝の気持ちしかありません。
繁忙期直前で接種できて、ほっとしました。